沿革と校区の特色
平成15・4・1  兵庫県美方郡浜坂町立浜坂西小学校として創設   
        (浜坂町立諸寄小学校と浜坂町立居組小学校が学校再編成により統合する。)

平成15・4・5  兵庫県美方郡浜坂町立浜坂西小学校の開校式を挙行

平成17・3・22 浜坂西小学校室内運動場新築(竣工)

平成17・10・1 町合併により「新温泉町立浜坂西小学校」に名称変更

平成18・2・27 浜坂西小学校校舎耐震補強増改築(竣工)

平成18・10・27 但馬小学校理科・生活科研究発表会

平成22・4・23 子どもの読書活動 文部科学大臣賞受賞

 

  新温泉町の北西部に位置する浜坂西小学校は、約700m北には日本海を擁し、他の三方を山に囲まれた風光明媚な土地である。校区は、諸寄・釜屋・居組の三漁港を持ち、漁業や水産加工業に従事する海岸部と農業が中心である奥町地区などがある。本校は、諸寄地区と奥町地区の途中に位置し、校舎の南は山、他方の三方は田畑に面した静かな自然の中にある。自然に親しみ、自然とふれあって学習していくのに適した環境にある。校舎は、平成17年に耐震補強のための増改築が終了し、平成16年に新築された体育館とともに、学習に適した環境が整えられた。
 校区は、前田純孝(俳人)・篠原無然(社会教育者)・藤田威(画家)・谷角日沙春(書家)など著名な文化人が多く排出された土地であり、地域の人々の教育に対する関心は高い。

 
 諸寄漁港は、湾の北西部に位置し、北東へ突き出た半島、日和山によって北西の季節風を避けられる天然の良港として古くから開けた漁港である。特に江戸時代、明治時代には、北前船の風待ち港として知られ、賑わっていた港である。諸寄の浜は、著名な歌人により「雪の白浜」と歌われ、親しまれてきた。また、塩谷の浜は古くからの海水浴場であり、夏には多くの人々を集める。そのため、民宿を営む家も多い。
 かつては湾口いっぱいに広がる高い連波が浜に押し寄せる現象が見られ、「諸寄の一つ波」と名付けられていたが、近年、港の拡張、防波堤の延長、テトラポットの投入等により、この現象は少なくなっている。
 浜坂漁港と諸寄漁港をつなぐトンネルも開通し、海産物の運搬が便利になり、漁業のさらなる発展が期待されている。
 釜屋地区は、諸寄地区と居組地区のほぼ中間にあり、日本海に面した小さな漁村である。県の定置網発祥の地で、水揚げされるブリ・マルゴ・ハマチ等は、地区の大切な産業となっている。また、沿岸1本釣り、浅海漁業でのワカメ取り等が行われている。
 居組地区は、兵庫県の最北西端に位置し、鳥取県との県境にある。北は日本海に面し、他の三方は山に囲まれた漁業集落で、風光明媚な山陰海岸国立公園の景勝地の一つである。また、夏は海水浴、冬は松葉ガニといった観光地でもある。耕地は狭く、古くから漁村として発展し、回漕港としても栄えた時代もあった。現在では、水産資源の枯渇から漁業離れも進み、漁業専業者は全戸数の1割程度にまで減っている。公務員、会社員として鳥取、浜坂方面への通勤も増えている。
 校歌に歌われている「七坂八峠」は、鳥取と結ばれるトンネル虎児も完成し、鳥取への大幅な時間短縮が図られた。